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月夜の光害地にてRASA8ツインでクワガタ&バブルを捕獲

台風一過の昨夜は、久しぶりによく晴れました。
月没が2時前と絶好の撮影日和とは言えませんが、貴重な9月の晴れ間に違いありません。
Kiriさんは吉野に遠征されるという事で、職場で随分葛藤がありましたが、今回は我慢することにしました(^^;
実は、設営後すぐに曇られた前夜から、RASA8ツインを自宅屋上にセットしたままだったので、自宅での撮影を行うことにしました。
天気予報では朝まで快晴らしいので、月明かりは我慢して、2分露光x多枚数でできる限りの撮影をやってみました。

2019/9/9 sh2-157付近 クワガタ星雲~バブル星雲~M52
光害指数 : 兵庫県西宮市 自宅 SQM18.39 標高13m 
架台:EQ6R APTにてツイン制御
ガイド:QHY5LM2+kowa75mm PHD2ガイド
撮影鏡筒:RASA8"ツイン FL400mm F2.0
撮影カメラ:ASI 1600MM PROx2 (冷却-10℃)
フィルター:バーダー F2ハイスピードタイプ
Ha gain139 120s x 59枚
O3 gain139 120s x 73枚
S2 gain139 120s x 11枚
(総露光時間 286分)
LED Flat x各50枚  Dark x15枚 FlatDark x30枚
ステライメージ8にてコンポジット PSCCにて強調処理 FAPにて対数現像&カラーシフト

sh2-157 SAO

薄明までの撮影を計画していましたが、3時を過ぎると曇ってしまい、S2は22分しか撮れませんでした。
次回の新月期にS2の撮り増しが出来たらと思います。

しかし、月夜の(本が読めてしまうくらいの)光害地でDSOがそこそこ写ってしまうナローバンド撮影、今後間違いなく光害が酷くなる一方の日本で天体撮影をやっていくには、一つの強い味方になると感じています。
丁度一年前にクリップオンタイプのHaフィルターをEOS Kiss x5に付けて、自宅でナローバンド撮影をやってみたのが始まりでした。ニワトリも徐々に進化します^^
それはそうと、ぼちぼちハンドではこれくらいが限界ですが、神のハンドの方々にかかると、凄い画像に化けるんですよね、これが(^^;

IMG_7606.jpg
昨夜は西からの風が終始吹いていたので、IKEA製の折れ曲がるパラソルを西側に設置しておきました。
珍妙な撮影風景ですが、この風除けがあると無いとではガイド結果に大きく違いが出てきます。

IMG_7608.png
風除けを設置したところ、ガイドグラフが一気に収束していき、星が伸びてしまうことはほとんど無くなりました。

APTで撮像開始して30分程すると、「APT.bakが開けない」旨のメッセージが出て撮影が止まってしまいます。OKボタンで撮像再開するのですが、また暫くすると止まってしまいます。。
UTOさんに「管理者モードで起動する」アドバイスを頂いたのですが、ツイン制御しているとやっぱりダメみたいです。
これはなかなか辛い現象です。拙い英語で本国に問い合わせてみるかなぁ(^-^;

SAO合成にAOOを30%ほどブレンドしてみました。
こちらのほうが、より自然なカラーバランスに見えますが、どうでしょう??

sh-2 SAO+AOO


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8Comments

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ハチベエ

おはようございます(^^)/
クワガタからバブルまでをSAOでするとこんな感じなんですね(。・ω・))フムフム
青や橙といった色が宇宙の神秘を現している気がしてなんとも感慨深いです(*´ω`*)
庭撮りいいですねぇ。
僕も実家に帰る日が来たらシステムを構築したいです(´-`).。oO

  • 2019/09/11 (Wed) 09:28
  • REPLY
タカsi

タカsi

To ハチベエさん

こんにちは。
毎度コメントありがとうございます。
クワガタをナローバンドで撮影したのは初めてですが、通常は赤が支配する領域に対して、クワガタの青い角とバブルの青が刺激的でしょ(笑)
暗い空にはひっくり返っても敵いませんが、光害地でのニワトリの可能性を追求していくのも、これはこれで面白いですよ^^
いつか月夜のニワトリ会を発足してみたいです、なんて(^^;

  • 2019/09/11 (Wed) 12:50
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ひろたろう

タカsiさん、こんにには。
貴重な9月の晴れ間を物にするあたりは
流石タカsiさんですね(^ν^)
ナローで撮るクワガタ星雲カラフルで美しいですね!(◎_◎;)
光害地でのナローバンド撮影も良いものですね!
風除けにパラソル素晴らしい(^ν^)

  • 2019/09/11 (Wed) 14:57
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マルさん

こんにちは。
禁断の街中自宅ナロー、2時間ちょっとでこんなのが撮れてしまうのは驚きです。
自分もたまにベランダナローをやりますが、あまり頻繁にやると変態望遠鏡と間違われますので(^^;)
ナロー疑似カラーの色付けは悩みますよね。ハッブルカラー素のままでは観賞用としてはつまらないし、かといってあまり弄繰り回すと科学的な根拠に乏しいものになってきますし。
そんなことを考えながら自分の場合は見た目重視に走ってしまいます。



  • 2019/09/11 (Wed) 14:57
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タカsi

タカsi

To ひろたろうさん

こんばんは。
いつもコメントありがとうございます。
次の新月期まで、月夜でも晴れたら撮りますよ~♪♪
って、流石に月が太すぎるので、なかなか難しいですね。
しかし、カメラの性能が凄いと思います。
2等星がやっと見えるような空なのに、微恒星までビッシリ写るのはカメラの感度が効いているのでしょうね^^
数年後にはとてつもない感度のセンサーが登場して、それこそオートガイド不要の時代になるかもしれませんね。
風除けパラソル、遠征地に持っていきたいくらいです。けっこう効果あるんですよ(笑)

  • 2019/09/11 (Wed) 19:08
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タカsi

タカsi

To マルさん

こんばんは。
毎度コメントありがとうございます。
禁断?のニワトリナローです^^
私の場合は、1年前より近所のマンションの高層階から「変態」と言われているはずです(笑)
カラーシフトは奥が深いですね。妥当性を保ったカラーバランスで仕上げたいのですが、ブレンド比率とか興味深いです^^
私も見た目重視路線でいこうと思います♪

  • 2019/09/11 (Wed) 19:21
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OOKEN

素敵です

OOKENです。お忙しい中、オートガイドのアドバイスありがとうございました。
自宅常設にツインのRASA8は最強ですね。普通のSAOの色はあまり好きではないのですが、ぼちぼち系のSAOはクワガタの頭のオレンジや、バブル上の紅色の分子雲がとても素敵です。新しい表現だと思います。

  • 2019/09/12 (Thu) 06:14
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タカsi

タカsi

To OOKENさん

おはようございます。
ぼちぼち系のSAO、、ありがとうございます^^
ナローバンドでもナチュラル志向といいますか、星色も自然なのが見やすいですよね。
自宅屋上に常設しているのは赤道儀まででして、鏡筒・カメラは毎回1F⇔4Fを階段で何回も往復しています。(ぜーぜー言ってます(笑)
オートガイドの設定、あくまで私の現設定ですが、安定すると良いですね!

  • 2019/09/12 (Thu) 09:52
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