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月夜のナローバンド撮影のススメ レインボーNGC1499

タカsi

タカsi

秋晴れが続いていますね!夏の悪天候が嘘のように快晴が広がっています。
タイトルの通り、新月期以外は自宅でナローバンド撮影をぼちぼち気楽にやっていこうというシリーズでして、いかにナローバンドが光害に強く、また、画像処理もシンプルでパターン化しているという魅力を少しでもお伝えできればと思います。
ここ4連続の入選作品のきっちり半数はナローバンドですし、最優秀賞もナローバンド、天文誌のDSOコンテスト欄の半数をナローバンドが占領、、そうです、どうやらナローはしっかりと市民権を得たようです^^
最近になって、ナローバンド撮影に興味を持たれた方からのご質問も増えてきました。
ナローバンドとういと、あの鏡のような干渉フィルターを使用し、特定輝線以外は全てカットしてしまうという、いかにも長時間露光が必要なイメージがハードルを高くしますが、最近の高感度CMOSカメラと、そこそこ明るい光学系の組み合わせで、「一晩快晴ならなんとか写る」と断言できます。
勿論淡~い対象は別ですが、メジャーな散光星雲は放置撮影で意外と撮り切れてしまうのですね。
遠征時にサブシステムとして、ナローバンド放置撮影をされておられる方も増えているようです。

今回は、通常のブロードバンド撮影では赤一辺倒になりがちで、どちらかというと不人気シリーズの可哀そうな?メジャー天体、「カリフォルニア星雲」が撮影対象です。
以前、まーちゃるさん撮影の素晴らしいナロー作品を天リフギャラリーで拝見してから、いつか撮ってみたいと考えていた対象でした。
ナローバンドで撮影し、ハッブルカラーパレットで処理すると、おやっ、不思議!単調な星雲が一変してカラフルなレインボー星雲になります。

2019/11/6 NGC1499 カリフォルニア星雲 SAO合成
光害指数 : 兵庫県西宮市 自宅 SQM18.39 標高13m 
架台:EQ6R APTにてツインディザリング制御
ガイド:QHY5LM2+kowa100mm PHD2ガイド
撮影鏡筒:Canon EF300mm F2.8 ツイン 自作絞りにてF3.5
撮影カメラ:ASI 1600MM PROx2 (冷却-10℃)
フィルター:O3バーダー、Ha/S2 ZWO
Ha gain139 300s x 24枚
O3 gain139 300s x 44枚
S2 gain139 300s x 21枚
(総露光時間 445分)
LED Flat x各50枚  Dark x15枚 FlatDark x30枚
ステライメージ8にてコンポジット PSCCにて強調処理 FAPにてカラーシフト

レインボー カリフォルニア星雲

言わなければ、光害まみれの自宅で撮影したなんて思われない??
今回からサンニッパの手製絞りを2/3段絞ったF3.5相当に変更しました。
望遠鏡と比べると、ガラスの枚数が遥かに多いので、透過率を考慮すると望遠鏡のF4くらいの明るさなのかな?
今話題の赤猫君と比べると、周辺画像では厳しいですが、30年前の設計の望遠レンズとしては健闘しています。
また、昨年にEOS6Dで撮影したブロードバンド画像から、星色だけ置換しています。

スクリーンショット 2019-11-08
いつものSAO合成画面です。
HaとS2は良く写ります。O3は???ですが、レインボーの青のアクセントを表現する大切なchなので、サンニッパツイン砲の1本を丸々O3撮影に充てて、枚数を他のchの倍数確保しました。
入念に回転を合わせたのですが、少しズレていますね。

と、まあ、ナローバンドについて偉そうなことを書いてますが、冷やしカメラを始めて丁度1年が経ちましたが、まだまだ駆け出しの初心者であるのは間違いなく、分からないことも実際は多いのです(^^;
20181106 NGC1499 SAO x65 E130D ver2-rgb
奇しくも丁度一年前の11/7に「レインボー カリフォルニア星雲を夢見て」と題して、上記画像をブログにアップしていました(;'∀') 恐らく当時も325分の露出を確保しているので、撮影画像には大差なく、画像処理に問題があったのだと思います。
1年間、夢見ていて良かった。。

カリフォルニア星雲 RGB

レインボーの星色に使ったRGB画像。過去画像を再処理しました。
2018/10/13 峰山高原 SXD2 ステラショット ディザリングガイド
FSQ106ED EOS6D iso3200 300s x14 フラット無し。。。

スクリーンショット 2019-11-08_2
番外編ですが、フィルター違いによるゴーストの出方について。
左はバーダーのO3フィルター、右はZWOのO3フィルター、同じO3でも輝星のゴーストの出方が違います。バーダーの方がゴースト少ないですね。

さて、しばらく晴れ間が続きそうです。月が随分太くなってきましたが、今夜もナローマンはDSOに筒を向けていることでしょう(笑)

<11/9 追記>
Marshallさんの作例を参考に、Nikやその他諸々で強調処理をしてみました。
だいぶ無茶な強調ですが、確かにモクモク分子雲の渦中にカリフォルニア星雲は埋もれているのが確認できます^^

カリフォルニア星雲 20181013 リラクシア FSQ106 EOS6D iso3200 300s x14_sd NIK
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Comments 20

There are no comments yet.
Marshall  

おはよございます。
ただただうっとりして見てるだけです。

2019/11/08 (Fri) 11:18 | EDIT | REPLY |   
こたろう  

うん!やっぱカリフォルニアはナローに限る(笑)
まーちゃるさんに肉迫する画像ですねえヽ(´ー`)ノ
あの「赤ばっかで撮影はなあ・・・」とよく写る割には不人気極まりないカリフォルニアが一変して素晴らしいカラフル領域に(笑)
でも、カラー用に再処理したRGBもこれはこれでディテールが出ていていいと思いますよ(・∀・)b

2019/11/08 (Fri) 12:13 | EDIT | REPLY |   
タカsi  
To Marshallさん

こんにちは。
コメントありがとうございます。
ウットリですか⁉︎
カリフォルニア星雲は本当に人気ないですよね。
デジイチで明るい対象を狙うなら、カリフォルニアは素っ飛ばして、スバルか、ぎょしゃ座まで行ってしまうと思います^^;
しかし、輝星に出てしまうゴーストは悩みの種です。。

2019/11/08 (Fri) 16:33 | EDIT | REPLY |   
UTO  
カラフル!

きれいでいいですね!
僕もカリフォルニアは、ハッブルパレットで撮りたいと思っているのですが、画角に収まらないので、今までできてないんですよ・・
ST8300Mとネビュラブースターで環境は整えつつあるので、あとはST8300Mのセンサのアオリ(スケアリング不良)を修正できたら、僕もNFD328で狙ってみたいと思っています。

2019/11/08 (Fri) 16:35 | EDIT | REPLY |   
タカsi  
To こたろうさん

こんにちは。
毎度コメントありがとうございます!!
レインボーなカリフォルニアは、ナローでもよく写ります^^
でも、敢えて暗い大塔で撮るかと言われれば、、。
あまり撮っている人見かけないですよね(^◇^;)
不人気極まりない対象が、ナロー入門者には好対象だったりする良い例かもしれませんね^^
RGB画像の方は、去年の画像処理が酷すぎたので、少し復活しました♫

2019/11/08 (Fri) 16:39 | EDIT | REPLY |   
タカsi
タカsi  
To UTOさん

こんにちは。
コメントありがとうございます^^
冷却カメラのスケアリング不良の調整を実際にやったことが無いのですが、望遠鏡の光軸調整より厄介なイメージを持っています。
NFDのピントリング、使いやすいですよね~。EFのISタイプはフォーカスのストロークが短すぎて、ピントがあっち行ったりこっち行ったりで大変です。。それに、ISユニットが悪さをして、時々星像がおにぎり型になるので、安心して使えないんですよ。
是非ともNFDでの作例を見せていただきたいです!!

2019/11/08 (Fri) 16:45 | EDIT | REPLY |   
Marshall  

こんばんは。
あれ?ここはそんなに人気ないですか?
個人的には結構好きなところです。(笑)
すでに見てるかもしれませんがスバル同様周辺のガスが大好きです。
https://photohito.com/photo/orgshow/7211852/#lg=1&slide=59
駄作ですが・・

2019/11/08 (Fri) 21:23 | EDIT | REPLY |   
たっくん  

こんにちは。
何も言わずにこのカリフォルニア星雲を見せられたら、分からなかったかもしれんせん。
こんな顔も持っているんですね。

2019/11/08 (Fri) 22:34 | EDIT | REPLY |   
あーちゃー  

タカsiさん、こんばんはヽ(・∀・)ゞ
ナローのレインボーカリフォルニア、これは綺麗ですね(*゚ー゚)!
これ程なら撮りたいと思う人が増えそうな上品な作例だと感じました( *゚∀゚)=3
ブロードバンドの再処理の方も、輝度差うまくコントロールしてガスの輝き感がよく出ていますね^^
自分もずっと敬遠していましたが(笑)、タカsiさんの綺麗な画像見ていたら、たまには撮ってあげてもいいかな~なんて思えました(。-∀-)ノ
・・って、そんなこと言ったらカリフォルニア星人に叱られますねww

2019/11/08 (Fri) 23:35 | EDIT | REPLY |   
ひろたろう  

タカsiさん、こんばんは。
レインボーなカリフォルニア星雲素晴らしいですね!(◎_◎;)
確かにブロードバンドのカリフォルニア星雲はあまり魅力が無いかも知れないですね(T ^ T)
私もレインボーなカリフォルニア星雲撮って見たいです(^ν^)

2019/11/09 (Sat) 01:40 | EDIT | REPLY |   
タカsi
タカsi  
To Marshallさん

こんばんは。
カリフォルニア星雲が不人気と言い切るのはマズかったですね。。
拝見しました、いやぁ分身雲がド迫力ですね~。
なるほど、表現の仕方としては、そんなモクモクをあぶり出すのも面白いですね。
ナローでは無理ですが、カリフォルニア星雲をブロードバンドで表現する一つの指標が出来ました。
参考にさせて頂きます^^

2019/11/09 (Sat) 04:43 | EDIT | REPLY |   
タカsi
タカsi  
To たっくんさん

こんばんは。
コメントありがとうございます。
見慣れない配色の星雲ですよね。
ナローバンドならではの表現ですが、もしかしたら、光害がさらに酷くなった20年後にはこの配色がスタンダードになってたりして(笑)
同じ対象でも表現の幅がぐっと広がります^^

2019/11/09 (Sat) 04:48 | EDIT | REPLY |   
タカsi
タカsi  
To あーちゃーさん

こんばんは。
毎度コメントありがとうございます。
そうなんです、ナローのSAO合成の不連続な諧調が嫌だとか、カラーシフトは天文学的に妥当性に疑問が残るだとか言われることがありますが、レインボーカリフォルニアは、これは「絵画」です(笑) 観て楽しむものなんです、なんて言ってたら怒られそうですが(^-^;
今回のカラー合成は純粋にSAOので、星色以外はブレンドしていません。なので、これでも素直な配色なんです。
ブロードバンド画像の方は、過去の処理では「なんじゃこりゃ」ですが、あーちゃーさん方式を少し取り入れると、星色もあら不思議⁉ 少し息を吹き返したようですw
周辺にはモクモク分子雲があるようなので、是非炙り倒しの変態Ver.を期待してま~す♪

2019/11/09 (Sat) 04:54 | EDIT | REPLY |   
タカsi
タカsi  
To ひろたろうさん

こんばんは。
いつもコメントありがとうございます^^
最近は中望遠のカメラレンズで、カリフォルニア星雲~スバルを切り取った作例を多く目にしますが、なかなかカリフォルニア星雲だけの作例って、意外と少ないですよね、。
明るくて写りやすい星雲なのですが、背景の分子雲とかも含めると、いろんな表現が出来そうです。
カリフォルニアは赤!という固定概念をひっくり返すような、ナローの配色は面白いですよね^^

2019/11/09 (Sat) 05:00 | EDIT | REPLY |   
のんた  

ナローで撮る星雲は全く異なる表情を見せてくれますね。
このカリフォルニア星雲もブロードバンドの写真からは想像できない色ですね。撮りなれた星雲も新鮮にみえます。
月夜や、晴れ間の少ない日本、自宅の光害地でも撮影出来るので魅力的なツールですね。
僕も欲しいと思い、折角ならAstrodonフィルターと決めていますが、高額過ぎて結果的に購入できないでいます。
そうは言ってもナローフィルターは欲しいので、48MMφのOPTLONGの12nmHαとOⅢフィルターだけそれぞれ1万円でゲットしました。
12nmというのが中途半端であのいか星雲は厳しそうです。(9月に10分5枚ASAで撮ってみたのですが、超強調掛けてもイカの輪郭がかすかに分かる程度)M31等のHⅡ領域のブースト程度なら良いですが、AOO合成など本格的に行うなら7nm以下の狭帯域のフィルターが良いですね。
タカsiさんのバーダーとZWOのOⅢフィルターの比較画像参考になります。ハロの出が気になっていましたので。

2019/11/09 (Sat) 09:07 | EDIT | REPLY |   
OOKEN  
笑いました

OOKENです。最後のぼちぼち流カリフォルニア星雲、中央部がえぐられ骨組みだけにされ、周りが分子雲だらけで、私の知っているカリフォルニアと較べて凄すぎて笑ってしまいました。凄美し過ぎます。素晴らしいです🌠🌠🌠
昨晩も薄明前にカリフォルニアとかもめと悩んで、かもめを撮影してしまったのですが、タカsiさんのカリフォルニアを見て撮影したくなりました。

2019/11/09 (Sat) 15:01 | EDIT | REPLY |   
タカsi
タカsi  
To のんたさん

こんばんは。
毎度コメント、ありがとうございます。
ナローバンド撮影は、これから勢いを増して行きそうな感じですね。
機材の稼働率を上げるためにも、月夜も含めた「晴れたら撮る」が実現しますよね^^
しかしOPTLONGの2インチフィルター、1万円ですか!! それは驚異的に安いですね。
私は半値幅7nmを使っていますが、狭くなると気難しさが顔を出すとも聞きます。
ゴーストの出方ですが、やはり決定打は皆さん口を揃えて、お高い「アレ」ですよね(笑)
のんたさんも、月夜はナローマンで決まりですね^^

2019/11/09 (Sat) 20:00 | EDIT | REPLY |   
タカsi
タカsi  
To OOKENさん

こんばんは。
いつもコメントありがとうございます!
カラフルなカリフォルニアも面白いですが、実は分子雲が周囲に結構多いという事実があるようなので、分子雲狙いで撮影するのも面白いかもしれませんね^^
昨晩はカモメですか!もう冬の対象が目白押しですね。そういえば、オリオン座の南中も早くなりましたよね。
撮り残したケフェウス座や白鳥座はまた来年かぁ。
是非ともカリフォルニアをモクモク仕上げで撮影してあげてくださいね!

2019/11/09 (Sat) 20:44 | EDIT | REPLY |   
ハチベエ  

おはようございます。
カラフルなカリフォルニア星雲いただきましたっ!
いいですねぇ、デジカメでこう写るなら僕も撮っていた(ぁw
いやぁ、やっぱり人気なかったんですかぁ(^^;)僕も去年撮りましたがもういいかなと思っていたところです(笑)
しかし、庭撮りいいですね。僕も実家に戻って余裕が出来たらチャレンジしてみたいものです(^^)

2019/11/10 (Sun) 07:14 | EDIT | REPLY |   
タカsi
タカsi  
To ハチベエさん

こんにちは。
コメントありがとうございます^^
今回はなかなかのナロー星雲でごめんなさいw
カリフォルニア星雲が不人気という発言は撤回しておきます。失言でした(笑)
たっぷりと露光すると、周りの分子雲が出てきて、とっても見応えのあるカリフォルニアに変身するようなので、どうかお試しあれ〜^^

2019/11/10 (Sun) 10:47 | EDIT | REPLY |   

コメントを残してくださいね^^