ネビュラフィルターを試す! IC405/IC410
強烈な寒気団の勢力が強くて、日本列島がすっぽり冷蔵庫に入っているように寒いです。
まだまだ新月期ということで、チャンスがあれば撮影しようと、日々の天気予報のチェックに余念がありません。
昨夜は寒気が居座ってはいるものの、強風が収まってきているようで、晴れれば何とか撮影できそうな予報でした。
リモート観測所付近の天気は、、イマイチでしたが、自宅は良く晴れています。。
ということで、久しぶりに自宅で機材を展開して、以前から気になっていたネビュラフィルターを試してみることにしました。
別名「一発ナロー」という?2バンド通過の干渉フィルターですが、私はこの手のフィルターはほとんど経験がありませんでした。
最近では半値幅が7nmという、一発ナローフィルターがOptlongから発売されていますね。
今回は半値幅15nmのIDAS NB4フィルターをテストする機会に恵まれたので、RASA8”に装着してぎょしゃ座の星雲で試写することにしました。
2020/12/17 ぎょしゃ座 IC405 IC410
朝まで放置撮影の予定でしたが、子午線反転後に曇ってしまい、29枚で仕上げることになりました。
ナローバンド撮影としては、ちょっと物足りない露光時間になってしまいました。
このように、天気が微妙な夜に結果を残すことができるのは「一発ナロー」の得意分野だと感じました。
基本的にバイカラーのナローバンド撮影になるので、星色が寂しい。。
そこで星色の表現に関しては、以前にRASA兄貴で撮影した作品から置換しています。
今回の撮影で一番気になったこと、それは、撮影前のプレビューの段階から撮影結果に大きく影響するだろうと予測はしていたことなんですが、。
そうなんです。輝星周りのゴーストが盛大に出てしまうのです。
これは明るい光学系を使用した弊害なのかもしれませんが、ゴーストバスター処理を時間かけてやっても、限界があります、。私の技術ではこのゴーストに打ち勝てません〜^^;
恐らく、干渉フィルターで最も手強い組み合わせの一つなんでしょうね、、RASA。。
また、このフィルターは赤外領域も通過させる仕様みたいなので、294MCのようなクリアウィンドーのカメラにはIRカットフィルターを併用したいところです。
ということで、テスト撮影は上手く行ったような、そうでもないような微妙な結果でしたが、一発ナローフィルターの可能性を感じた撮影になりました。
今後、この手のフィルターがもっと進化していくと、星雲の撮影機会がぐっと広がるような気がしてなりません。
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